お弁当.

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お弁当をつくるのが好きです。主人が現場へ行くときや、自分が公共機関で移動するとき、
つくっています。

健康のために、という訳ではなく、ただ、お弁当づくりが楽しいのです。

お弁当づくりは、わたしの空間作りに似ています。

この真ん丸の、わっぱの中に、何をどう入れたら、美しいのか。

塩っぽさ、甘さ、甘酸っぱさ、甘辛い、酸っぱい、たまには濃厚なデミグラスソース。

メインを決めたら、どういうバランスが心地良いのか、
どういうバランスが、すべてのポジションの食材やお料理が活きるのか。

そして、主人への場合は、今日のお仕事内容を考えて、どんな味が引き出るとホッとするのか。
午後からのお仕事に、新しい発想が浮かぶのは、どんなバランスのお弁当なのか。

空間づくりも、お弁当づくりも、思考は一緒。

どんな中身が、嬉しいのか、楽しいのか。
そこから離れ、違う時間へ向かうとき、
いつもより少し元気に、ワクワクした気持ちで向かえるには何が必要か。

朝が早いと、少々バタバタしますが、朝陽の中で、良い写真が撮れます。

憧れのANA機内誌 翼の王国【お弁当の時間】さんから、いつお声掛けがあっても良い様に、
インスタグラム #obento備忘録で記録をしています。

京都 かみ添さんとお仕事.

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Parisやオランダが大好きなわたしですが、

日本に息づく、美しい伝統技術とスピリット、文化にも、とても興味があり、大好きです。

1年前、八女茶の名付け親、九州最古の茶商 矢部屋許斐本家さんからご依頼を頂きました。
創業300年の歴史を持つ空間に入れる新しいデザイン。それはとても慎重なお仕事でした。

そして、閃いたのが、京都・西陣で「型押し』という古典印刷で 多種多様の版木を使い、
手摺りにより文様を写した紙をおつくりなる、かみ添さん。あの唐長さんで学ばれた方です。

随分前から、嘉戸さんのお仕事は雑誌等で拝見させて頂いてて、素晴らしいと感じていました。
そんな中、三重の友人宅に伺ったら、まさかの襖和紙が、かみ添さん。

ここで、閃きが起きました。閃いたら、すぐに逢いに行ってしまう性分。

京都へ伺い、許斐本家さんの歴史を語らせて頂き、ご協力をお願いしました。結果、快諾。

文様は、許斐さんの紙袋に印刷している銭文様を木版木でつくって頂き、
白地に白という、茶商として謙虚で誠実な許斐本家さんを表現させて頂きました。

貼って頂く職人さんは京都より。かみ添さんの作品を随までお分かりになっている方です。
結果、素晴らしい、壁面が完成しました。こちらは許斐本家さんでいつでも観て頂けます。

webサイトのlink ページ.

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webサイトのリンクページは、これまでお仕事をさせて頂いたみなさまのご紹介ページ。

このページをつくるときに、『どんな感じだったら、楽しいかなぁ。』と考えました。
お名前が綴られているだけでは、何屋さんか分からないし、そうだ、イラスト!と閃き、

web製作をお願いしている、ゆりちゃんにアラ原稿として送ったのですが、
『このまま行きましょう!これで良いと思います。』とのお返事。

いやいや・・・・そんなそんな。

イラストには100%自信がない。けれども、おだててもらって、もらって、やってみました。
結果、とても評判が良いページとなりました。

お仕事を終えると、ひとつずつひとつずつイラストが増えて行く。どんなイラストが、
このプロジェクトにとって、一番表現出来るのかなと考えること時間も楽しい。
今月末に、キッズガーデン ル・タンデ保育園さんとcoffee5さんが増える予定です。

webページも、空間も、パッケージデザインも、ベースに置くのは『楽しい』
次に置くのは、このプロジェクトで必要な輝きは何かを考える。それがわたしのスタイルです。

刺繍とニットを空間の中へ.

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オランダデザインのお話が続きますが、
アムステルダムのホテル、Exchangeに伺ったときに見た、お部屋番号。

刺繍でした。これを見て閃いたひと、それは友人のm・macaron

彼女の独特な世界観と、いつの日か、空間でコラボレーションをしたいと思っています。
ニット作家の佐々木玲奈ちゃんのamrtaとも一緒に。多分唯一無二の空間になります。

PIET HEIN EEK ( Holland ) の空間.

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2013年、オランダ アイントホーフェンにある、
PIET HEIN EEK のこの空間を見たとき、胸をガツっと掴まれました。

電化製品のフィリップス社の工場地区のだった一部の購入して、こちらのcafeや、
ピートの家具のショールーム、製作工場、デザインオフィスにリノベーションしています。

ガランとしていたはずの空間に、デザインを沢山入れ込み大迫力の空間をつくりあげています。
こっちも楽しい、あっちも楽しい、こっちにも座ってみたいとワクワクするのです。

まるで、おもちゃ箱のような大空間。

こんな空間をわたしもつくりたい!と思ったと同時に、ライフワークで企画プロデュースしてる、
こどもcafe』をここで開催したいと強く思い、次の年の2014年に開催しました。

農業用倉庫を設計デザインしたい.

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こちらは、オランダ在住のアーティスト、パスカルさんのお家。
農業用倉庫をリノベーションして、とてもとても素敵な空間へ。家族で暮らしている。

こちらの空間は、家族みんなでリノベーションなさったそう。
日本でも購入が出来る、『パスカルさん家の手作り生活』を編集なさったMasamiさんに
連れて行って頂きました。

林檎や桃の貯蔵庫がこんな感じだったら素敵だなー、
作業道具が収納されてる倉庫が、こんな感じだったら素敵だなぁーと、

農業用倉庫を設計デザインしてみたいなーーーと、あれからずっと思ってる。

わたしのデザインの根源、droog design.

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1995年頃だったか、オランダを拠点に発信をしている『doorg design』という存在を知りました。
そのデザインは、わたしが今まで見たことのないコンセプトの溢れていました。

圧倒的なセンスをベースに、
例えば『椅子って、こんなカタチでも良くない?』と常識と別の角度からデザイン。

それがユーモアに溢れていて、なるほど!を手を打てて、
その上、美しく、空間に『ソレ』ひとつがあれば、毎日がすごくhappyになってしまう。

使い勝手も、収納も大切。でもそればかりでは、つまんない。

必要なことをクリアして、空間や暮らしの中に、『わたしならではのソレ』を入れて行きたいと、
いつも考えています。

写真は、初心忘れずと、2013年に始めて訪れたドローグの拠点、アムステルダムのshop。