2017.06.26 Category 19 日々のいろんな時間.
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上毛町の巣狩谷の古民家リノベーション takahashitakashi 邸、TURNS 8月号に掲載頂きました。
わたしたちも取材をして頂き、掲載頂いております。
takahashitakashi 邸は、築100年くらいの、ぐぐぐーーーーと、平行四辺形に傾いた空き家をリノベーションして
出来上がった住空間。詳しくは、こちらをどうぞ。→ リノベーション前・施工中。
お施主さんの高橋くんは、古民家に憧れていたわけでも、古民家に住みたい強い願望があったわけではない。
『住まう場所』として選んだ場所が、上毛町の中にある11世帯の集落で、その中で自分の丈で選んだ空間が、
古民家であったということ。
そして、お借り出来る空き家の中で、自分の好きな景色が広がるお家が平行四辺形に傾いていただけのこと。
もうひとつ言うと、高橋くんは『移住』をしたわけではなく、『お引っ越し』をしただけ。
移住したんですねーと言われると、違和感があるらしい。 分かる。
古民家リノベーションというと、
どうも、空き家活用とか、古民家再生みたいな社会貢献しているみたいなイメージがつくけれども、
ご新築や店舗づくりと変わらず、『そのひとの持つ世界観と時間をデザインする』だけのことです。
なので、takahashitakashi 邸も、
以前、お暮らしになっていた京都のお家にある家具や照明、京都での暮らし方、こだわっていることなどを、
細かくお聞きして、高橋くんの世界観を造り上げて行きました。もちろんクオリティの高さも保ちながら。
takahashitakashi 邸は、第一期工事、第二期工事と2回に分けて行います。現在、第一期工事完了。
ピンク色の壁は、プラスターボードと呼ばれる壁の下地のままで、今後、塗装工事が行われます。
手前のタタミの部分も変わって行きます。ここには、新たなポジションを持つ空間が出来る予定です。
約3mあるキッチンは、天板だけ職人さんにお願いをして、その他は、意匠職人である主人が筆頭となり、
高橋くん、同じ集落の西塔くん、小林さんにお手伝いをして頂き、つくりました。高いクオリティ。
コストカットだけを目的としたDIYはわたしは好きではありません。
この夜は、主人作の生パスタをお土産に。初のtakahashitakashi 邸でのお料理。うん、使い易い。
よしよし。
『出来上がったら、絶対に入らせて下さいね!』とお願いしていた、我ながら美しいバスルーム。
前は、勝手口でした。窓からは、瀬戸内海が見えます。もちろん景色の見える朝風呂を頂きました。
バスルームの水栓金具も、高橋くんと一緒に探しに探しました。納得の行くデザインに出逢いました。
空気感の美しさは、小さなことの積み重ね。
空間に入れ込むすべてのものを、
京都と福岡でメールを使って、『これはどう?』『これは使えますか?』と、やり取りを繰り返しました。
こちらは、work space。お仕事の大半がmacを見つめる高橋くん。ふとした時に、心が広がるように、ここに配置。
第二期工事では、もう1室、つくります。
夕暮れは、こんな感じ。縁側との仕切りとなっていた障子や垂れ壁は退けてダイニング空間に入れ込みました。
TURNSさん。8頁の特集をして頂いています。
編集・ライターは、ココホレジャパンのアサイアサミさん。撮影は亀山ののこさん。
アサイアサミさんの文章は、とても軽快だけど芯があり、読み応えがあります。何度も読んでしまいます。
亀山ののこさんの写真は、特にひとの写真が素敵です。ひとが大好きなのが分かります。
撮影中、カメラを覗かせて頂きましたが、欲しい写真が沢山。
おふたりだからこそ、出来上がったこの8頁。爽快で素晴らしい内容です。
全国各地で発売中ですので、是非、お手に取ってみて下さい。
○ TURNS (ジュンク堂書店さんでのお取り扱いが多いようです。)
○ takahashitakashi 邸
設計・監理
宮城雅子建築設計事務所・町谷一成建築デザイン事務所
○ 町谷一成(主人)視点のtakahashitakashi 邸のブログも、宜しければご覧下さい。
施工
櫻木総合建築