2017.07.07 Category 19 日々のいろんな時間.
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熊本の小さな空間に、ひとりで、パンやお菓子、お料理に真摯に向き合っている女性が居ます。
いつもは、本当に和やかで、良く笑い、良く食べ、良くお話をする、chanowa pan 高山ゆかさん。
生地や食材のことを話すとき、それに向かっている時の姿勢は、凛とした職人の空気感となります。
わたしは、その瞬間が大好きです。もちろん、和やかな、ゆかさんも。
パンは、季節ごとの果物・花からおこした天然の酵母で、毎月違う酵母でおつくりになっています。
金木犀酵母だったり、梨の酵母だったり。
出逢いは、
4年前に設計をさせて頂いた、うきは市 吉井町のcake.cafe.mielさんのショッピングバッグを大好きになって下さり、
『どなたがデザインなさったんだろう!』と、4年もの間、大切に手元に置いていてくれた、
グラフィックデザイナー みずうみデザイン のかよさんが、
わたしをInstagramで見つけてくれて、ずっと見て下さっていたことから始まりました。
かよさんが、ゆかさんのwebサイトやパッケージデザインをなさったご縁から、わたしのことをお話下さり、
昨年末、始めて、お二人にお逢いして、お話が進んで行きました。ショッピングバッグが繋いでくれたご縁。
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chanowa panさんの存在は、
webサイトでの販売や、様々な素敵お店やイベントからのご依頼、Instagramで、自然に全国に広がって行き、
現在、1ヶ月分の販売分が、3〜4日で完売をしてしまう状況。イベントをすると大半が予約分となってしまう。
『少しでも多くの方にご不便なくお届けできたら…。』
『今まで支えてくださった方々に、これからも十分に心をこめてお返ししていくために。』
という、ゆかさんの強い想いから、今回のプロジェクトは始まりました。
こちらは、わたしが世の中のお菓子で一番好きな chanowa panさんのビスコッティ。
サクサクのビスコッティで、このわたしでも小麦の味が分かります。お菓子も人気のchanowa panさん。
40代 独身の女性。
ここに至るまでには、覚悟をしたけど、また迷い、いや、やっぱり・・・と、様々な想いがあったことでしょう。
わたしは、今のゆかさんの年齢で始めてお嫁に行ったので、何となく、ゆかさんの気持ちが分かります。
この先、一人で生きて行くことになるかもしれない。高齢の両親には迷惑なんて掛けれない。
そのために、今、わたしは、何をしないといけないのか。
今、ファンで居て下さるみなさんが、ずっとファンで居てくれるなんて限らない、
そのために、日々、どんな努力をするべきなのか。今日のパンは、お菓子は、自身で本当に納得しているのか。
そんな日々のゆかさんの真摯さは、味に出て来ます。
わたしは、お米大好きで、パンには、あまり興味がないのですが、ゆかさんのパンだけでは違います。
何故、こんなに美味しいのか。みなさま、是非、一度食べてみて下さい。
場所は、熊本です。まだまだ不安定な熊本での、女性ひとりでの挑戦。しかも、新築です。
出来る限りのサポートをさせて頂き、chanowa pan ゆかさんにしか持てない世界観をおつくりします。
お打合せは順調に進んでおります。基本計画はFIXし、現在実施設計の段階です。
ゆかさんの方は、厨房の要たちをセレクトするために、スズキ産業さんのテストキッチンに約9時間入りっ放し。
お店づくりは、沢山の小さいことの決断の積み重ねとなります。とても体力、精神力のいる時間です。
出来上がりは、今年の冬を目指しています。
【パン屋さん】をつくるわけではなく、ゆかさんの【アトリエ】をつくっています。
この先も、黙々とパンやお菓子に向き合うために販売店とはせず、月に一度 小さなお料理会などをなさいます。
そのchanowa panさんが、明日 7月8日の一日だけ、福岡 平尾の【くらすことギャラリー】さんで開催の
【手から手へ受け継がれてきた、古来種野菜のマーケット】に出店をなさいます。
今日もゆかさんは、福岡に向かうギリギリまで、お逢い出来る方々のことを想いながら、
黙々とパン、お菓子づくりをなさっていることでしょう。
福岡のみなさま、ゆかさんのパンやお菓子を購入出来るチャンスです。雨模様の様子ですが、みなさま是非。
○ パンやお菓子、お料理の写真は、chanowa panさん撮影.
○ テストキッチンの写真は、kazunari machitani.