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coffee 5、10月23日 晴天 OPENしました。

10月 26, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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10月22日のお昼頃、オーナー内田さんより、次の日の10月23日にOPENをすることが、
facebookにて公表となりました。いよいよです、いよいよ。主役たちも揃ったご様子。

そして、当日、6:00am出発で、佐伯へ向かいました。

曇り空が佐伯に近付くにつれて、どんどん晴れ間に。そして見事な、さすがな晴天。
11:00amのOPENを待つばかり店内。びっくりする程、綺麗にお掃除をして下さっていました。

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それでも、まだまだギリギリまでお掃除をして下さってる、お母さん。
息子さんへの、来て下さるお客様への愛です。

途中、おばあちゃんも来て下さって、『おじいちゃんのお墓参りに行って来たよ。』と。
coffee 5 は、おじいちゃんが丘の上から見守れるところに位置しています。

そしてOPEN10分前、お店の中に灯りが、ともりました。

とっても明るい空間なので照明をつけなくても十分に明るいのですが、
やはり、灯りを点すと違います。ぐっと、お店らしい温度に変わって行きます。

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個室は、こんな感じで仕上げました。

ぐらぐらしていたビンテージテーブルも、脚の部分に鉄板をつけることで安定。
引手は、まっちーに革でつくってもらいました。イメージ通り、さすがの完璧さ!

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今回は、久しぶりにテーブルをデザインさせて頂きました。
この空間に合うように、珈琲の美しさを引き立てれるように、それがコンセプトです。

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室礼もとても美しくして頂いています。各テーブルに置かれた色んな一輪挿しと季節のもの。
こちらはお母さんのセンスでしょう。

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おばあちゃんもお手伝いをして頂きました。沢山の窓には、当然沢山のお日様が。

でも、お日様が入りすぎないときは、この景色を存分に眺めて欲しい。
そのため、簡単に取り外しが出来るスクリーンを縫って頂きました。

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お父さんも、本当に本当に沢山のサポートをして下さいました。柵に、植栽に、外溝。
そして最後に看板まで。お仕事の合間、器用なお父さんは着々となさってたご様子。

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そんなご両親やおばあちゃんを始め、沢山の職人さん、

このプロジェクトに関わって下さった、すべてのひとのこころがあったからこそ、
出来上がった、coffee 5 、いよいよOPENの時間が来ました。変わらず冷静なオーナー。(笑)

大工さんのみっちゃん、贈ってくれた大きなお花のスタンドが映える入り口。

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OPEN前から待って下さってたお客様、こちらが最初にお客様が入る様子です。感動的。

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この瞬間のため、1年3ヶ月がありました。この光景を見たくて見たくて。

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オリジナルのグラス。素敵、お店に凄く似合う。今日は、より一層、どれもこれも感動的。

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どんどん入って来て下さるお客様。それでも慌てないオーナー。さすがの安定感です。

メニューはこちら。珈琲とガトーショコラ、チーズケーキのみです。

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頃合いを見て、お客さんとして、カウンターの一番奥に座らせて頂き、店内を見渡す。
空間は、やはり、ひとが入って完成。OPEN直前とは全く違う空気感になっていました。

そして、オーナー内田さんとスタッフのヒデちゃんが試行錯誤、悪戦苦闘していた、
オリジナル ガトーショコラの完成型を頂きました。チーズケーキも。

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出来映えは、善くぞここまで!というくらい、完成度が上がっていました。素晴らしい。
これからも少しずつ変化をして行くことと思います。

この日のcoffee 5 は、21:00のcloseまで、沢山のお客様に時間を過ごして頂けたようです。

今年の春に、農業をするために佐伯に引っ越しをした、元ICONE店長、波戸崎くんが、
夜の光景を撮影してくれました。お店もなんだか、ホッとしている気がします。

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22:00頃にメールをしてみたら、今から珈琲豆の焙煎、ケーキとも仕込みを始めるとのこと。

この日は一日中大好きな珈琲を煎れていたことでしょう。とてもお疲れだと思いますが、
そしてそれを楽しかった!と言えるオーナー。定休日の今日も焙煎中とのこと。

coffee 5 、スタートしました。
佐伯のみなさま、遠方のみなさま、これから末永く、coffee 5 をよろしくお願い致します。

写真協力:町谷一成 / 波戸崎 孝

coffee 5
11:00 open – 21:00 close 定休日:月曜日  佐伯市大字池田1184-1  Tel.0972.22.5001




佐伯 喫茶店 coffee 5、 完了検査終了.

10月 14, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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佐伯 喫茶店 coffee 5、先週、建築、消防、保健所、各所すべての完了検査を終えました。
あとはOPENを待つばかり。

ご新築物件は、出来上がったあとも、お施主さんは忙しい。登記だったり、何だったり。

店舗の場合はプラスOPEN準備もあり、またcoffee 5 さんは自家焙煎珈琲のため、
全種類の珈琲豆の準備があります。

coffee 5 の自家焙煎珈琲豆が出来上がるまでの工程を拝見させて頂いたことがあるのだけど、
見ていて、気の遠くなるくらい、長い時間を要します。

大量の豆ひとつひとつを手に取って選別、セレクトされた豆を再度選別、焙煎、また選別、
香ってまた選別。ここまで長い時間をかけて前準備をしているのに関わらず、

オーダーが入り、また香って、目で見て、『違う』と思ったら、その豆は捨てる。

こんな時間の中で選ばれて来た、
主役の珈琲豆たち全てが、ベストコンディションでお店に並んだとき、そのときがOPENです。

みなさま、今しばらくお待ち下さい。

主役を待つ店内は、こんな感じに仕上がりました。OPEN後、もっと詳しくお伝えします。

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家具たちも続々と到着。テーブルを待つ、ビンテージ椅子。
東京の自称廃材王子と称する、てっちゃんにサポートしてもらって出逢った椅子たち。

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こちらはレジ廻り。もう少し仕上げが必要。

入り口が2つあるのは、

珈琲豆だけをお買い求めの方が、ここから気軽にいらっしゃることが出来るように。
佐伯ならでは、ドア前まで軽トラが入る寸法の道をつくっています。

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外溝は、とてもセンスの良い、オーナーとご両親にお任せをしています。

お願いした塀を、どんどんつくって行って、塗って行くお父さん。
腕も道具もプロ級です。

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そして、イメージをお伝えしてた通りの、形、色の柵が出来上がりました。
柵づくりに協力して下さった、みなさま、本当にありがとうございます。

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今から植物たちも、どんどん配置されて行きます。

こちらは柳。
個室の窓に風と共に、ゆらゆらと、たまに姿を見せてくれる光景がなんとも良いです。

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そして、建築士の特権。OPEN前のcoffee 5 の珈琲を頂きました。
もちろん、旨い。安定の美味しさです。

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こちらも建築士の特権。いや、こちらは、中々あり得ない特権です。

現場で最終調整をしている間、オーナーのお母さんがお昼ご飯をご用意下さっていました。
本当に手作りの域を超えてる、お母さんのお料理たち。

なんでこんな優しいのに印象が残る味をつくれるのだろう・・・尊敬します。
鯵のフライ、絶品!!!

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coffee 5、デザインさせて頂いたテーブルも届き、とてもお店と似合っているとのこと。

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OPENの日は、晴れて欲しいなぁー。沢山撮影をさせて頂こうと考えています。

佐伯は福岡から、たったの2時間半で到着します。みなさま、どうぞお気に掛けててください。


佐伯 喫茶店 Coffee 5、内装工事に入りました.

9月 28, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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前日の大雨から、透き通った晴天、佐伯 喫茶店、『Coffee 5』内装工事に入りました。
店名は、『Coffee 5』に決まりました。読み方は、みなさんご自由に、とのことです。

お店の中に入ると、すでに工事が終わった、Coffee 5の核、カウンター廻りの美しいこと!

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残りの壁、天井も丁寧に丁寧に、親子2代で進めて下さっています。

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その横で、この日は厨房機器の搬入。すでに5mのムク天板カウンターが設置されているので、
男性たちで、天板の上を超えて、台下冷凍冷蔵庫など重量あるモノも、なんとか。

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ここが、オーナーの立ち位置。

わたしは思います。お店の中で一番心地よい空間はオーナーのためとすること。
オーナーの立つ位置は、どのスペースより心地よいこと。

なぜなら、それが珈琲一滴のサポートとなり、オーナーの日々のコンディションに繋がり、
結果、来て下さるお客様へ、最高の味と時間、接客をお届け出来ると思うからです。

OPEN前の時間、ひとり考えごとをしたり、珈琲豆のコンディションを確かめたり、
深呼吸をしたり、お掃除を始めたり、

その時間が最高に心地よいことが、その日のすべてに繋がると思うのです。

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そして、ここの立つオーナーさん。
この日は、重量、100kg超えのガスオーブンを搬入奮闘中です!

お花農家のお友達も来てくれて、
タイミング良いのか悪いのか(笑)偶然来てくれた大工のみっちゃんも参戦。

内装屋さんも見るに見兼ねて参戦。男性5人で、しかも一段上がった床に抱え上げます。

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事前に85cm幅の通路を廻って入るか、パソコンで検証して検証して、無事設置。

その後は、とーーーってもアナログに、照明の高さを検討。
段ボールでテーブルの高さをつくってもらって。店内から、外部から、行ったり来たり。

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パソコン上だけでは、分からんのです、わたし。
大きな大きな空気感の中で、『ココ!』というところがある。そこにピタリと当てたいのです。

午後一番に現場に到着をして、その他、お打ち合わせ沢山。
一気にここまでをやり遂げて、オーナーさんのご実家へ一時帰宅。

すると、すでにお父様が素敵な素敵なセッティングを。炭もすでにベストコンディション。
バーベキューの始まりです。集中して戻って来たらすぐにご飯を頂ける幸せ☆

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どんどん出て来てくれるお肉たち。ロースにカルビー、ホルモン、お野菜に、イカまで!

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ご両親も一緒に、珈琲のお話、お店のお話、美味しいもののお話・・・・・
あっという間に無くなるお肉たちとビールたち、そして過ぎて行く時間。

この日のミッションはまだ終わっていません。外部のライティング検討のため再び現場へ。

到着を待つ、ブラケットライトと同じ明るさの照明をオーナーさんにお借りして、
その土地と建物に似合う明るさを検討。

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最後のポイントとなるアプローチの照明も検討。

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見えて来ました。コレだという照明が。
検討が終わり、お店の鍵を閉めるオーナーさん。始めてその様子を見て、なんだか感無量。

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頭を使いましたので、
またまたお腹が減ったことを察して下さったのか、お母様から、おむすび。

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これを〆にお開き。ご実家の素敵な蔵の中で休ませて頂いて、朝は周辺をお散歩。
テーブルでお打ち合わせして、お役所手続きを済ませて、ふたたび現場へ。

この日も見事な晴天。椅子を1脚持って行って、色々とチェック。

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これから続々と家具たちがやって来ます。今回テーブルをデザインさせて頂きました。
出来上がりが楽しみ!

そして帰り道、夕陽がとても綺麗でした。

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来週は、もう完了検査。
Coffee 5、メニューは珈琲と、ガトーショコラのみという、潔さ。十分ご満足頂けると思います。

みなさま、OPENをお愉しみに。


佐伯 喫茶店 5、外壁工事 完了しました!

9月 16, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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今回の外壁は、初の、目地もない、モルタル仕上げです。
もちろんこの先クラックが入ることもあるでしょう。

時間と共にどういう風に変化をする可能性があるか、
実際にオーナーさんに色んなところを見て頂いて、少々の秘密兵器も導入して、
左官屋さん渾身の、それはそれは、美しいモルタルの壁が仕上がりました。

真っ青な空、見渡す限りの田んぼと山々の緑に、『始めまして!新入生です!』てな感じで、
少々緊張しながら建っている感じですが、

これから喫茶店5の廻りの景色に少しずつ馴染んで行くことと思います。

こんなに美しい外壁になるためには、左官屋さんたちの力と愛がありました。
雨続きだった今年のお盆から初秋。出来るだけ濡らさない層に、との拝領の中、
工事を進めて下さったようです。

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店内も、それはそれは美しく仕上がって行っています。

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約5mのアフリカ産ブビンガ一枚モノのカウンターの腰も、
ブビンガに負けない、迫力の仕上がり。

余談ですが、アフリカ産のブビンガはもう日本に入って来ないそうで、
貴重な一枚をお分け頂きました。

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建具屋さんも奮闘して下さっています。今回ドアはフランスのアンティークドア。

存在感たっぷりのため、重さはある、金具はない、厚みもあり、と、
取付方法を一緒に沢山考えて下さいました。

予算削減のため、錆び落としや塗装は、オーナーさんチームがご実家でコツコツと。

ドアのハンドルは、夏のフランスで買って来ました。その重量、2本で4キロ!
バッケージの重量がオーバーしそうだったので、福岡まで手荷物で持って帰りました。

日本では、有りそうでないのです、こういうドアハンドル。

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ちなみに、入り口は二カ所の喫茶店5、もう一カ所のドアもフランスのアンティークです。
しかもデザインも、重量も、厚みも違う。こちらも再び取り付け方法を一緒に考案!

もう、みなさまにお知恵を出して頂いて、ずっと笑顔で、
始めてのことばかりなのに楽しんで下さって、本当に佐伯職人さんチームに感謝です。

オーナーさんも、色々とご自分で出来ることを頑張っていらっしゃいます。
オープン前の忙しい中、お打ち合わせや、サンプルを見に1時間半かけて来て下さったり。

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今週からは内部の仕上げが始まって行きます。早く灯りがついた喫茶店 5を見てみたいなー。
これから最終温度調整が始まります。


佐伯 喫茶店 5 外壁工事スタート.

8月 31, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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長い梅雨や、台風の合間をぬって、佐伯 喫茶店 5 新築工事、着々と進んでおります。

先日は、朝6:00出発で、建物のメインのひとつ、外壁仕上げ工事立ち会いのため、
佐伯に行って来ました。早起きは、やはりとてもお得。こんなに綺麗な空に出逢いました。

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建物は、工程を経て、あとは仕上げを待つばかり。

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ご近所のみなさんの間で、『外壁な黒らしい。』と噂があったようですが、違いまーーす。

少々、無理難題を申し上げた、今回の外壁工事。

左官屋さんに『でもなぁ〜、そうするとなぁ〜。』と、ごもっとも!な意見も頂きながら、
オーナーのイメージに近づけるために、全員で知恵を出し合って下さいました。

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当日も、『やったこと、ないからなぁーー。』と、おっしゃいながらも、用意万全。
お伝えしたことを正確にして下さるために、量りまで。

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やったことはないけど、やってみよう!と思って下さった左官屋さんチームに感謝です。
こちらが、そのチームのみなさん。

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こちらは、喫茶店5 オーナー。見えづらい箇所をオーナーにも塗って頂きました。
『してみたい!』と、おっしゃたので、建物にご自分の想いも入れて頂くために。

まずは、下の方で塗り方を伝授。始めての左官体験です。

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しかし器用な、オーナー。

あっという間にコツを覚えて、いつの間にか屋根に上がって、
みなさんと塗っていらっしゃいました。いつまでも、この時間をお忘れにならないと思います。

時折、小雨の振る中、左官屋さんのボルテージはどんどん上がって行き、

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あっという間に、3面。

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これが仕上げになるので、最後の最後まで、色んな角度から見たりして、
自分が納得するまでコテを押さえてくれる左官屋さん。

手が変わると、仕上げが微妙に変わるからと、最後は、2人で黙々と。

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そして出来上がった外壁。これ、間近、アップの写真です。美しい!!!

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角もピンと美しい!!!

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ご本人たちも、大満足のご様子。清々しい気持ちが伝わって来ます。

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今回も素敵な職人さんたちに恵まれました。
設計側の意図を理解してくれて、この左官屋さんを選んでくれた大工の岩田さん、ありがとう。

塗ることに愛があるだけではなく、いつの間にか出来ていた雨よけのビニール屋根。
少しでも、雨がかからないようにとの配慮。

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そして道具のお手入れも忘れない。良いお仕事なさるひとに共通してること。

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まだまだ、左官工事は続くけど、
安心してお任せ出来るな、と思いながら佐伯を後にしました。

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帰り道、お打ち合わせのため、最後にひとり残って下さった左官屋さんが
ひとりでビニール屋根を建物全部にかけてくれている姿が見えました。

佐伯 喫茶店 5、沢山の沢山のひとたちの愛が注ぎ込まれています。オーナーの人柄ですね。


佐伯 喫茶店 5 オーナーと天板と家具選び.

7月 4, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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この日は、佐伯から喫茶店 5 のオーナーさんに福岡まで来て頂いて、
喫茶店の顔となる、カウンター天板と、家具選び。まずは、カウンター天板から。

約5mのムク板の天板選びです。

大工のみっちゃんに紹介してもらった、九州でこれだけの木材を持ってるとこはないのでは?
と思えたところへ。すでにお話は通っていて、素晴らしい一枚をご用意下さっていました。

せっかく、来て頂いたのだから、色んな木を見ます。

色んなのを見て頂いて『コレ!』と、決めて頂きたくて。
大切なのはオーナーと木がマリアージュすること。

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それぞれの木の特徴を、木が大好き!の空気感が溢れ出しているご担当の方と、一緒に説明。
これから、何十年も共にする天板です。それぞれの特徴を知って選んで欲しくて。

そして、ご提案の木に『ピン!』と来られた、オーナーさん。

今度は同じ種類の木でも、『これが特徴』『これが良い木と言われる所以』
『コレが後で不具合の原因になる可能性がある』と、説明。

しっかり聞いて下さって、『この木をカウンターの天板にします!』とご決断。

その後も、まだ決めて頂かないといけないことも為に説明は続きます。

まずは、この『ミミ』と呼ばれてる部分をどう仕上げるか。残すか、残すならどんな具合に?

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天板の仕上げはどうしましょう?『ピカピカに?』『ザラザラに?どのくらいザラザラに?』
仕上げによって、木の色や空気感は変わるので、水をつけてイメージして頂きます。

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これから、ずっと愛し続けるモノたちを自分選んで行く、オーナーとしてのお仕事のひとつ。
分からないことは、全面的にサポートします。説明、助言、それがわたしたちのお仕事。

約1時間、木のお勉強をして頂いて、次は、イギリスからコンテナが到着したばかりの、
お友達のアンティーク家具shop eelさんの倉庫へ。

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メンテを控えた家具や照明たちが、いっぱい。その中で、今回の目的ローキャビネット選び。
ひとつ、ピンと来られたモノがあった様です。ランチを食べて、薬院のshopにも行きます。

ランチで行くのは、始めて、薬院のガエターノさんでピッツァランチ。

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ひさしぶりのお日様。店内は、相変わらずのさすがぶりで、満席。
ワイワイがやがや。
テラス席には、お日様が入って来て、イタリアに居るよう。(行ったことないけど!)

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ここのピッツァは、南イタリア。もちもちした生地が好み。マルゲリータは外せない。

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その他にも2種類。良く食べます。

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その後は、eeさん shop、北欧家具NESTさん、久しぶりのクランクさんと廻りました。
福岡のアンティーク家具、ビンテージ家具のTOPを走る3軒。

こちらは、相変わらず格好いいクランクさんのファサード。

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良いもの、いっぱい見て、もう1軒と思っておりましたが、プラセールさんの新しいお店が、
近くと知り、スケジュール変更。こちらもさすがの内田さんセンスが光っていました。

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この日、久しぶりに、市内の色んなお店を廻って、
『変わらず光り続けている個性って大切だなぁー。』と、感じました。わたしも磨かなきゃ。

最後は、移転をして数年経つのに、ずっと行けてなかった、福岡の老舗喫茶店、美美さんで、
macを広げさせて頂いて、デスク打ち合わせ。

佐伯のオーナーさんとお付き合いが深いということで、ようやく機会に恵まれました。

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こちらの美美さんも、変わらずの個性。美美と言えばの『濃味』を頂きました。

来週は、現場拝見に佐伯に。雨をくぐり抜けながら、職人さんたち頑張ってくれています。
楽しみだなぁーーー。


大分県 佐伯市 喫茶店 5 新築工事、着工中.

6月 24, 2015 Category 21 coffee 5 新築工事 story

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ある日のこと。

『HPを見て連絡させていただきました。大分県佐伯市の田んぼの中で、
ネルドリップ珈琲のカフェを開きたいと考えておりまして、

建築士のかたを探しているところです。
ちょうどいい温度のお話、お時間がありましたら、一度お会いしたいです。』という、

文章の最後に、↑↑ ↑↑ ↑↑ ↑↑ ↑↑ ↑↑ ↑↑ ↑↑ の写真がくっついたメールを頂きました。

『こんな田んぼの真ん中に喫茶店を!!!』とワクワクワクワクして、
早速、ご返信をさせて頂いて、そしてすぐに福岡でお逢いして、

それから数日後、綺麗夕陽が輝く東京ヒカリエの最上階に居たときに、
正式なご依頼のご連絡を頂いて、『喫茶店 5』のプロジェクトが始まりました。

ちょうど新月でもあり、なんだかとても晴やかなスタートを切らせて頂いたなーと、
空を見上げた記憶があります。

その後、沢山の基本計画の時間を過ごし、GW明けに着工、

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そして6月18日、雨ではございましたが、とっても晴やかに、上棟式を行うことが出来ました。

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すっごく綺麗な紅白餅。
佐伯では、隅餅は12コ用意するらしく。理由は・・・棟梁に聞き逃しました。

トンカチもお供えものと一緒に置くのも佐伯流?かと思えば、

昔は、トンカチと左官さんのコテを一緒に置いてたそう。
建物の基礎をつくるコテと柱や梁をつくるトンカチ、この2つが大きな決め手となることから。

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祝詞を棟梁があげるのは、始めて。

みんなが絶対的に信頼をしている棟梁、岩田さん。通称、みっちゃん。腕良し、人柄良し、
みっちゃんが居るから安心して現場をお任せ出来ます。

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深夜2:00amには、上棟が終わった建物にもう一度行くのも始めての経験。
良くないものが住みつかないようにするためらしく、四隅と真ん中にお酒を撒くそう。
早寝をする場合は、ハンガーにお洋服をかけて、人が居る様に見せかけるらしい。

ところ変われば、色んなことが。日本のこういう各地の伝統って楽しい。

建物は、なんと900坪の敷地の中に、25坪の木造1階建て。

建物の位置を決めるのに、オーナーさんとオーナーさんのお父さんにも手伝って頂きながら、
みんなでこうかな、あーかな、と考えて決めたのに図面に落とし込むと、何かしっくり来ない。

そこで、代案として、いつもの直感で、広い敷地にポンと、建物を置いてみた。
そしたら、すんごくしっくり来て、オーナーさんも同意見、そして決定をしました。

後でデーター化したら、ほぼ真北に向いてという。真北まで、あと、0.03°。

お母さんが真北玄関はお商売には・・・というお話をお聞きしてて、
お気になさってたから、0.03°ズレのまま、決定。

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今回の建物のテーマは、『景色』。

田んぼのど真ん中、どの田んぼも、元気な稲穂が活き活きとしていて、
近くには大きな山もあり、鹿もいのししもご登場。

その中に、オーナーが大好きな、大きな銀杏の木があります。

なんとも、こころが和やかになる、この景色を空間にどう組み込んで行くか。

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音楽が大好きなオーナーとご両親。偶然にも、みんな、わたしも大好きなbaobabさんファン。

お店のOPENに、お外でbaobabさんに演奏をしてもらおう!と、
baobabさんが一番フォトジェニックに写るようにと、建物裏側に大きな広場をつくります。
バックは、あの銀杏の木。

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最初は、建物表に、広場をつくる予定でしたが、そうすると、近隣のお家が写り込み、
baobabさんらしくない!と、まさに、baobab仕様と言っても良いほど。笑

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珈琲豆は自家焙煎です。その方法を聞くと気が遠くなりそうな工程。
オーナーは31歳、男性。

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101歳の現役のマスターがいらっしゃる、東京 銀座の老舗喫茶店ランブルさんご出身で、
佐伯で40年近く同じ名前の喫茶店ランブルを営むマスターのところに、

珈琲好きなお父さんに、くっついて、小さな頃から通っていらっしゃって、
マスターの手元をワクワクしながら何年も何年も続けてたら、覚えてしまった、という。

本当に美味しいのです、オーナー内田さんの珈琲。珈琲が飲めないひとも飲めてしまったほど。
整理整頓も素晴らしく、焙煎室は、素敵なセンス。

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このセンスは、ご両親譲りかと。

毎回、打ち合わせに伺ったときに、お母さんがお昼ご飯をご用意下さるのだけど、
いつも季節感があり、素晴らしく美味しく、頂いていると幸せになるセッティングなのです。

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お父さんもセンス抜群。しかも、大抵のものは、『これはこんななってるんだな。』と、
ちゃかちゃか造っちゃう。今回、上棟式の後、泊めて頂いた蔵の扉ひとつ、照明ひとつ、
素人さんとは思えないほどです。

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佐伯 喫茶店 5 新築工事、お父さんやお母さんの積み重ねれて来られたご縁を沢山繋いで頂いて、
佐伯のみなさんに沢山支えて頂きながら、

内田家には、娘?親戚のお姉ちゃん?のように、接して頂いて、
そろそろ、打ち合わせに行ったら、『ただいま』と、言いそうなくらい、

のびのびとお仕事をさせて頂いています。OPENは9月の予定です。梅雨の長さに寄りまーーす。
また、進行状況をこちらでお知らせさせて頂きます。



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