松園式のコト.

2014.02.02 Category 19 日々のいろんな時間.

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Design Studio SYUの前崎くんが『松園式を訪ねる』といブログを書いてて、
なるほど、ウマイタイトルだなぁーと思い、なんだか松園式のコトを書きたくなって。

前崎くん撮影の美しい写真をお借りして、こちらが松園くんです。

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<撮影:前崎成一氏>

たぶん、福岡県に出て来て、一番長い時間を重ねているのが松園式コト、松園カズくん。
もう間もなく20年の付き合いになります。彼の奥さんより長い付き合いです。

彼はわたしの元気いっぱい過ぎるときを知っているので、愛情を込めて(たぶん 笑)
わたしのことを『軍曹』と呼びます。昔は鬼軍曹と言われていましたが、鬼が取れました。

理由は、彼が『それは無理でしょう。』というコトを、
平気でこどもみたいに『こうやったら出来るかもよ!』と言って、
やってもらったり(やらせたり?笑)

『早く打ち上げしたいから、あなた手が空いてるね、はい、コレやって!』と、
業種関係なしに何かを取り付けてもらったり、一時も休めないから、らしい。

それでも、これだけ長く友情が続いているのは、大切にしているコトが一緒だからかな。

どうやらお誕生日の感謝祭で、
わたしが先に帰った後にわたしの良さを語ってくれたらしいのだけど、
みんな覚えてなくて、カズくんが何を語ってくれたのかは、未だに謎。まっ、いいか。

今や老舗になった、cafe sonesさんの家具は、カズくんに無理を言いまくって、
カタチにしてもらいました。

グラフィックデザイナー の広木さんのブックシェルフも
随分無理を言ってつくってもらいました。

松園鉄工所の二代目として生まれたカズくんですが、
いつの日か発明家みたいになっていました。本人は成ってるつもりはない様ですが。

『こんなのあったらいいなー。』とか
『なんでこうあるのかな、もっと簡単に出来るのに。』と、思いついたらすぐにやる。

最近はNYでも使われてるらしい松園式炭酸水システムとか、ロケットストーブとか、
大阪の飲食店さんがきっかけで製作したこちらのちりとり鍋とか。

その色々はスタートやその先に愛があって、お話を聞いてて気持ちがいい。

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カズくんは年下だけど奥さんの理恵ちゃんはわたしより年上でおねぇちゃんみたいな存在。
わたしは、松園家に行くと、なぁーーんもしない。理恵ちゃんが全部やってくれる。

こう見えて、『もう無理ーーーーー!』って時もあり、そんな時は松園家に逃げる。

夫婦で毎年12月30日に大鍋大会という直径90cmの鍋がメインで工場に牡蠣小屋も出来て、
約100人くらいのひとが集まる宴会を切り盛りしていて、

そして年を明けて1月下旬、大寒のたまごのイベントも開催し、また約40人にひとが集まる。

両方の宴はみんなお酒を飲むので、寝袋持参でお泊まりのひとも多く、
みんなが目覚める頃には、朝ご飯もご用意。まさに2日がかり。

この光景を見ると、本当にカズくんに恋をしなくて良かったと思う。

これが出来るのは理恵ちゃんだけだ。

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松園式の宴が一番スゴいのは、指示が飛ばないコト。

彼は糸島カレーフェスティバルの代表もやってるんだけど、みんなそのメンバーなのか、
誰かが洗い物をしてたり、卵焼きをつくって下さってたり、思いつくことをしてる感じ。

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なんというか、自然な流れでどんどん宴が進んで行くから、ゲストは本当に心地いい。

今年の大寒のたまごの日は、久しぶりに参加で、わたしのお誕生会=感謝祭で、
いつの間にか仲良くなってたみんなが、工場に居ました。

まずは、このブログを書くきっかけになった前崎くん(右)と松園くん(左)の2ショット。

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松園くんに惚れてしまったらしい、サダマツさん。
サダマツさんがいつか欲しいと思ってた鉄板を松園くんがつくってたことが感謝祭で分かり、
夢の鉄板でサダマツさんこだわりの焼きそば作成中。本業はデザイナーと聞いてます。

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たまご付きが、わたしもサダマツさんも好みです。(何故かサダマツさんと好みがすんごい合う)

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『今回の主役はあくまでも、たまごです!』とカズくんに念をおされたけど、
伊万里牛A5ランクをご用意頂いたらねぇ・・・・・。

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その他、たまごかけご飯に、大きな茶碗蒸しに、平野くんのベビーリーフに、
毎回ですが、大満足な松園式の宴でした。

夫妻を慕うたくさんの愉快の仲間たちのチカラが支えているだろうなー。
おなじく慕っておりますが、いつも食べる側ですみませーーん。これからも同じく。

今回の宴で、久しぶりにお逢いした、糸島の園芸屋さんの奥様になった彼女。

最近ブログのあり方を少々考えていたけど、
『ミヤギさんのブログを楽しみにしてます!』と満面の笑みで言ってくれて、

お仕事のウラガワ日記というのに、食べることや遊んでいることの方が
多いけど、わたしらしく、書いていこうと思います。

ブログをきっかけに、わたしを知ってくれた、Iぴょんちゃんの助言も大きなチカラ。

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これからも、松園式はわたしと同じく少々面倒くさいけど(笑)大切なモノを抱えたまま、
たくさんのヒトやコトを繋いで行くことと思います。本当に色んなヒトが集まるお家です。

そして、わたしは松園式の生み出すものを、まっすぐ見つめながら、
二日も居て『何のお話したっけ?』ってくらい、実に実のない時間を過ごさせて頂きながら、
いつまでも二人に甘えようと思います。


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