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O邸さま別荘リノベーション工事 お引き渡し.

9月 27, 2016 Category 22 O邸さま別荘リノベーション工事 story

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7月初旬から着工をしておりました、O邸さま別荘リノベーション。
内部空間は出来上がり、9月22日 大安にお引き渡しを完了致しました。

どのご物件もそうですが、お施主さまとお打合せを重ねて重ねて来たのに、お引き渡しの前日は、
何年このお仕事をしていても緊張します。

今回のプロジェクトは、設計人生 初のテーマ、『Parisのアパルトマンのように』Parisには何度も行っているとは言え、
かつてない緊張度で前日は何度も目が覚めました。

O様 ご夫妻の到着を緊張しながら、でも、早く見て欲しいなぁ、どんなお顔をなさるなかぁ、
色んな感情の中、現場の最終チェック。

現場監督さんの『いらっしゃいました。』との声に、玄関を飛び出ました。

出来上がりました空間はこちらです。
まずは、エントランスからどうぞ。これしかない!と思った、アンティークランタン照明がお迎えです。

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エントランスからメインリビングへ。

建具屋さんから笑顔で『難しかったーーー!』と言われた(チャレンジ好きと見た!)
デザインさせて頂きました重厚なドアを開けます。ガラスはカットガラス。

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リビングは2つあります。こちらはメインリビング。
大きなダイニングテーブルは只今海外から輸入中で、Linewoodさんからのお借り物をひとまず。

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シャンデリアも探しました。空間にぴったり合うものに出逢いました。もちろんメダリオンも。

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階段はロイヤルブルーのカーペットを貼りました。

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お土地柄、冬の蒔きストーブは必須。空間に合うデザインであり、

別荘なので、到着後、お帰りになる時に、出来るだけ簡単なもの、大分の本室製作所さんに入って頂き、
デンマークのワムに決定をなさいました。スッキリデザイン!
お施主さまご夫妻は、本当にセンスが良いんです。

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キッチンは、Linewoodさんが、素晴らしい写真をいつかUPして下さると思うので、割愛。
わたしの腕では、撮れませんでした。キッチンの入り口はこちら。
奥様が見つけて来て下さったサラグレースさんのペンダント照明が、とても似合います。

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そしてセカンドリビング。和室の垂れ壁にケーシングを廻して、すっかり洋のスタイルへ。

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メインリビングではみなさんとワインを、セカンドリビングでは、ゆっくりお話を、
そんなシーンがつくれるように、こちらはパーテーション的な建具で仕切れます。こちらもカットガラス。

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今回、様々な方にお世話になり、O邸さま別荘リノベーションは出来上がりました。

現場の職人さんだけではなく、沢山の家具ショップのみなさま、製作家具のみなさま、
沢山のご無理に対応をして下さり、素晴らしい空間となりました。

このプロジェクトに携わって下さった全てのみなさまに感謝致します。
そして、何より、難しい内容をまとめて下さった、施工担当Linewoodさんに心より感謝致します。

現場は、本当に最高の職人さんに恵まれ、色んなところに沢山の技が出て来ます。

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このベースがあってからこそ、家具や照明など、空間に入るもの、すべてが活きて来ます。
家具や照明など、華やかに見えるものは、ベースに守られているとも言えます。

一番最初に現場にお伺いした時から、すっかり空気感が変わりました。柔らかく、気品があり、楽しさもあり、
ワクワクもあり。目標にしていたO様ご夫妻に見合う空間、出来上がりました。

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そして、気になる、お施主様の感想は・・・・・ 『100点満点!』『格好いいですねーーー!!!』でした。
安堵〜〜〜〜〜〜〜。

撮影協力:町谷一成建築デザイン事務所


O邸さま別荘、 テーマは『Parisのアパルトマン』

9月 9, 2016 Category 22 O邸さま別荘リノベーション工事 story

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わたしは、Parisという街が大好きです。
『肌に合う』という言葉がピッタリで、どこが好きとか説明が出来ないのです。

年に2回はParisに行くという決めごとを5年間繰り返してきました。

そして何時しか、
Parisのアパルトマンのような空間を日本に造りたいと、切に思うようになりました。

そして、その願いは今年の初春に叶い、今、由布院でお造りしています。

O邸さま由布院別荘リノベーション工事、
オーダー頂いたテーマは、念願の『Parisのアパルトマン』です。

beforeは、こんな感じでした。北欧をテーマに造られたお家だったとのことです。

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和室もありました。

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お施主さんからのオーダーは、日本の雑誌で見るような、『ステレオタイプではないParis』
行ったことがあり、空気感を感じたひとだけが造れるParis。

Parisは色んな顔を持ちますので、どこにターゲットを当てるか、
それは、お施主さんの雰囲気、お人柄を見つめることにより、
カチっとデザインコンセプトが固まりました。

現場は9月22日のお引き渡しに向けて、着々と進んでいます。

施工は、共に、Parisで過ごしたこともある、
古くからの友人、まちこちゃん率いる株式会社Linewoodさん。大分の会社です。

まずは、Parisの色ではない、木部をすべて消します。
この白はParisに行ったことがあるひとにしか分からない白。
まちこちゃんなら、分かります。

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床は、もちろん、ヘリンボーン。

ヘリンボーンは、
上質の素材を使い、熟練の経験を持つひとが貼らないと、『Paris風』に変わってしまいます。
素材感、色、丹念に選びました。

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そしてビックリなのは、
ヘリンボーンは、大工さん一人で施工をしないと、最終到達点でズレが生じるため、

1週間かけて、大工の工藤さんが、ひとりでコツコツコツコツ貼って下さいました。
もちろん、熟練の経験を持っています。この細かさ・・・・。

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とっても大変な作業なので、『貼るのストレスでは?』と聞いてみたら、
満面の笑顔で、『僕、ヘリンボーン貼るの大好きなんです!』と。

こういうひとでないと、大工さんには、きっと成れないんだなぁ。

和室だったところはセカンドリビングへ。600角のタイルを貼りました。
これが、大成功! 美しい空間に仕上がりました。

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壁のクロスもポイントで、珍しく柄物を。ストライプ柄、探しました〜。

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お施主さんご夫婦は、お品のある空気感をお持ちで、クロスだけではなく、
家具、照明など、すべての選択において、心に置いたのは、『見合う品があること』

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来週には、ここに、素敵な扉が入ります。前からあったサッシには真っ白な格子が入ります。
扉や格子が入る事で、ぐっとParisの雰囲気が溢れ出すことと思います。

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その他、クロークやセカンドリビングにも。
ドアハンドルひとつ、取っ手ひとつ、日本中を探しました。見たことがないもの。
こういう部分の積み重ねが、空気感を創って行きます。

クロークドアのimagdは、こちら。
ハンドルはお写真と形状は違い、ぐっとデコラティブです。格好良いんだなぁー。

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選び尽くした、家具や照明もスタンバイしています。
こちらは、メインリビングのシャンデリア。もちろん、メダリオンも入ります。

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現在は、シンプルな空間になっていますが、ここに、ドアや金具、照明、家具等が
入って行き、独特のParisのアパルトマンが仕上がることと、自信を持っています。

なぜなら、現在の段階で、とても仕上がりが良く、『Paris風』は、感じないからです。

それは、Linewoodさんを始め、現場監督の土屋さん、大工の工藤さん、塗装の安部ちゃん、
まだまだ沢山の職人さんたちが、わたしの意図を理解して下さり、

丹念に丹念に、ご自分の職を、全うして下さった積み重ねだと思います。

ベースはすべてをつくります。そして、そこに入るすべてのモノを静かに引き立てます。

現場はほとんど決めごとも終わり、せっかく由布院に行くのに、とんぼ返りの時期は過ぎ、
帰りにおはぎを買って帰る余裕が出てきました。



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