熊本合同卒業設計展 DA5展のお話.

2012.03.16 Category 19 日々のいろんな時間.

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2月の終わり、
ご依頼頂きました熊本合同卒業設計展 DA5展のへクリティークとして伺って来ました。

クリティークとは、コメンテイターの様な存在で、今回のクリティークは、

福岡を始め世界でご活躍の女性建築家 スピングラス・アーキテクツ 松岡恭子先生と、
北九州を拠点に関東や沢山の土地でご活躍の矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生先生と、わたし

蒼々たるキャリアのあるお二人の先生に囲んで頂いて、むちゃくちゃ恐縮しながら、
一緒の席につかせて頂きました。

DA5展の実行委員はすべて学生さん。
22歳の彼等彼女たちがわたしたちのために一生懸命動いて下さいました。みなさんありがとう!

場所は熊本大学。到着するとたくさんの模型やプレゼン資料が並んでいました。

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DA5展は二日間あって、一日目は学生さんたちがひとりひとり壇上に立ち、
5分間で自分の卒業設計をプレゼンします。それに対してわたしたちがコメントを。

コメントも入れて一人当たりの時間は15分です。

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18人の学生さんたちのプレゼン、しかもこのスピード、そりゃそりゃ集中しました。
お二人の先生はとても慣れていらっしゃってて、的確にどんどん見抜いてコメントをなさいます。

すっごいお勉強になりました。松岡先生も矢作先生もスゴいです。

学生さんたちもスゴいです。ひとり壇上に立って沢山の先生たちから質問攻めに合う。
厳しいコメントも言われる。落ち込みながらも、それに一生懸命ついてくる。

長い時間掛けて準備をし、多分前日はみんな徹夜でしょう。そこで一蹴されても頑張る。

ほとんどのコメントはわたしは二番手、三番手だったのだけど、
唯一わたしが一番にマイクを取った、ある学生さんの卒業設計がありました。

その理由はコンセプトに、愛を感じなかったから。

たくさんの卒業設計を拝見した後の夜は、懇親会。
各大学の先生方も一緒にご用意下さってた居酒屋さんでみなさんと。

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こちらの宴でも、もちろん質問攻めです。(笑)みなさんの本気、スゴい。
ふと見ると、わたしがマイクを取った学生さんがとっても落ち込んでいます。
なので、隣に居座り(笑)たくさんのことをお話しました。

そんなこんなで、当然、1次会で終わるわけはなく、次のお店へ。楽しい楽しい夜でした。

そして二日目。
午前中は、学生さんたちが自分の卒業設計の前に立ち、クリティークを捕まえて(?笑)
個人クリティークです。

そのやる気はスゴく、次の順番を待つ学生さん、わたしたちのお話を書き留める下級生たち。
熊本の建築学生さんたちはアツイです。

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午後からは、各クリティークの講演。
これまた、お二人の先生には沢山のことを学ばせて頂きました。

スライドのつくり方、お話の勧め方、お話の仕方、声のトーン・・・・。

また各大学の先生方の色んな方向からのご意見、学生さんたちに分かり易い説明の仕方、
こちらもすごくお勉強になりました。みなさんスゴい!

最後はみんなで円になって、総評。
各大学の先生方、クリティークが、自分賞を決定して行きます。

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今回始めて、卒業設計展に参加させて頂いて感じたことは、
プレゼンテーション(=ビジョン)にちからが入り過ぎて、図面への気持ちが薄いこと。

わたしは手書きの時代というのもあって、図面をとても大切にしています。
なので、わたしの賞は、図面に対する気持ちがしっかりしているひとにしました。

すると、すると、まさか、まさか、わたしが一番にマイクを取った彼が一番だった・・・。
お互いビックリです!そしてちょっと反省しました。

わたしは彼の想いを深く分かってなかったのかもです。あれだけしっかり図面を書いてるんだもの。

熊本合同卒業設計展 DA5展、わたしが一番お勉強をさせて頂いたのではないかと思います。
お声を掛けてくれた、学生さんたち、ありがとうございます。

みんなこれから色んな道に行く様ですが、
楽しい晴れやかな時間を出来るだけ多く過ごして頂きたいと思います。

まっ、こんなに明るい女性たちなので、大丈夫でしょう。

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こちらは、熊本県立大学、辻原研究室の女子会。
クリティークがあまりにも楽しかったので、宿泊を1日延長し、仲間に入れて頂きました♪

みなさん、またね!


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