星野村 後藤さんちの民泊、OPENしてます.

2012.06.27 Category 12九州ちくご元気計画 星野村 後藤さん農家民泊.

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ご報告が大変遅くなりましたが、九州ちくご元気計画さんで担当をさせて頂きました、
星野村の後藤さんちの民泊は、無事にすべての法をクリアし、5月の始めにOPENをしました。

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始めて後藤ご夫妻にお逢いして、開業までの時間は約7ヶ月。その内、研究会は4ヶ月。

一番最初にお逢いした昨年の秋は、

お母さんは民泊をしたい!というお気持ちは強いけどお父さんは、いまいち乗り気ではなく。

それは今でも忙しいお母さんの体を気遣っていることと、
民泊するには、すごい費用や力が要るのでは・・・そう思っていらっしゃったから。

研究会では、やる気満々なお母さんに、開業をするためには、
どれだけの事をやらないといけないか、決めないといけないかをご説明をし、
まずは事業計画書の作成をして頂きました。手書きです。

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この時は、お父さんは、まだこんな感じでした。(笑)

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そのお父さんが大きく変わるきっかけにはなったのは、プロジェクトメンバーみんなで、
安心院の舟板 昔話の家へ民泊体験に出掛け、中山ミヤ子さんにお逢いしてから。

どうやらお父さんは、ひと様にお金を頂いてお泊めするのだから、
旅館並みの空間をつくるために大きな費用をかけて改装をし接客も旅館並みにしなければと、
思っていたらしい。きちんとしているお父さんらしい発想です。(^^)

でも『民泊』というものを、自分で体験をしてみて、民泊と旅館の違いを感じて下さり、
やる気満々になってくれたのでした。それが12月末。研究会は残り1ヶ月の時期。

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中山さんは、わたしたちの質問にぜんぶ答えて下さって、色んなことを教えて頂きました。

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お料理も、みんなで、もう無理です!と言ったくらい、郷土料理が満載でした。

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年が明けて、残り1ヶ月の研究会で、開業に向けて必要なことを急ピッチでサポート。
お父さんに写日記ブログを書いてもらいたく、こちらも授業スタート。

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そしてあっという間に、1月終了。という事は、同時に元気計画さんの研究会も終了。

そしてそして、ここからが開業に向けての濃く長い時間の始まり。

民泊に必要な法律は、建築基準法と消防法、旅館業だろうな・・・と思ってたわたし。
なんと、民泊独特の色んな法律があったのです!!!そう言えば民泊は生まれて始めての経験。

『なんですかソレ?』と、はてなはてなはわたしに、元気計画さんの事務局の方が、
資料一式を送って下さいました。約50ページ。ひとずつ解読して行くけど、いまいち分からない。
それに始めての経験だから、わたしの解読違いで間違うといけない。

こういう時は、資料をつくった管轄のところへ行くに限る。
早速、福岡県庁の農林水産部農山漁村振興課というところへ。

『こちらを読んだのですが、ぜんぜん分からなくて!
わたしはまず誰と逢い、何をしたら良いですか?』と言ったら、

その資料は、ご担当の方が作成したとのこと。なんと失礼なわたし・・・。

『すみません!どこが分からなかったですか?』と、本当に親身にお二人のご担当の方が
教えて下さり、わたしが進んで行くべき道を整えて下さいました。

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民泊は大きく分けて、4通りの種類があります。
農林漁業者さんであるか否か、客室の面積は33平米以上か、未満か・・・。
また農家と認定されるのは、街によって持っている田んぼの規模なども関わって来ます。

そしてこの4種類のどこに入るのかで、
建築基準法や消防法の緩和が大きく変わり、営業形態も違って来ます。

後藤さんちは一番緩和が厳しい種類に入り、しかも築150年のお家。
このまま行くと、とんでもない金額の設備投資が必要になる可能性があります。

そこで民泊に関わるすべての管轄の方のところへお父さんとお話し合いに出掛けました。
『どうせダメやろ・・・』的な雰囲気満載のお父さん。
しかし、帰りの軽やかな足取り、わたしはお父さんのこの純粋さが好きです。(笑)

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このドタバタの中、

お母さんがこれまでの時間を評価頂いて、農林水産省農村振興局長賞を受賞なさり、
八女市長へご報告に伺うので、民泊のことを市長にもお話して欲しいとの事で、
何故かわたしまで、八女市長さんにお逢いしました。

この頃からでしょうか、わたしは始めてお逢いする方から『八女ご出身なんですよね!』と
言われるようになったのは。違います。(笑)なぜ? 光栄です。

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そして事が大きく動いてくれたのも、このあたりから。

管轄のお役所さんは沢山あって、ひとりドタバタしていたら、
『何かお手伝い出来ることがありましたら!』と、八女市役所のI部長さんからお電話。

どうやらご夫妻がわたしが大変そうだからと、ご連絡をして下さった様子。
福岡市内と星野村と同じ福岡県だけど、その距離はかなりあります。

I部長のお気持ちと動きは、本当に本当に有り難かった。ここからは、あっという間。
トントントントンと事は進み、すべての許可がおりました。

本当に本当にI部長ありがとうございました。

今回の後藤さんちの民泊で、一番学んだことは、キレイにまとめる感じで何ですが、
本当にひとのちから。

プロジェクトメンバーはもちろん、管轄のお役所のみなさま、
八女市役所、福岡県庁のみなさま、ちくご元気計画さん、後藤ご夫妻のまわりのみなさま、
そしてわたしの友人たち。

みんなが、『後藤さんに民泊をやって欲しい、頑張って欲しい。』と力を貸して下さったり、
声を掛けて下さったりして、沢山の方が見つめてくれていたこと、すごいちからになりました。

わたしは、途中『もう無理ばい、先生・・・。』とガックリしているご夫妻に、
『なんとかなります!』と言わないといけない立場ですから(そして方法を探す・・・笑)
本当にみなさまの気持ちが支えになりました。ありがとうございます。

こちらは、始めて研究会に行ったとき、『先生、ご飯食べたぁ??』と
後藤のお母さんが出して下さったお料理です。

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後藤さんちの民泊は、
ただいま、お孫さんが生まれたのでお母さん曰く『産休中』です。(?笑)

少し落ち着いてから、また再開をするそうです。
ご案内のホームページは出来上がっていて、この再開を期に公開をします。
その時は、またこちらでお知らせをさせて頂きます。

そうそう(笑)民泊の名前は、『ふみちゃんの味噌汁屋』です。
あれだけ、みんなで考えたのに、お母さん、まさかの登録間違いです。
民泊の名称のところに、『ふみちゃんの味噌汁屋』と書いて提出していらっしゃいました。

許可がおりて来てびっくりです。さすが・・・・・最後まで笑わせてくれました。

そのお母さんのことや、お料理、後藤さんち、星野村のことは、
こちらの『やまけん』さんのブログにとってもキレイなお写真とともに掲載して頂いてます。

是非、見てください。そして、ご夫妻に逢いに行って下さいね。

料金は一泊二食+星野村の温泉入湯券付きで中学生以上〜大人 7,000円(税込)
4歳〜小学生まで 4,000円(税込)とのことです。夏休みにどうぞ♪

すでに5月は沢山の方が民泊に来て下さったそうです。


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