2016.07.09 Category 19 日々のいろんな時間.
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今回のプロジェクトのオーナーさんの川上さんとの出逢いは、約 6年前。
福岡県最東端の町、上毛町(こうげまち)での、
『こうげのシゴト』という厚生労働省雇用促進事業に講師として呼んで頂いたのがきっかけ。
わたしの担当は、川上さんちがある、12世帯の集落 有田地区、通称『巣狩谷』で、
5世帯が農家民泊の行うための内容や許可の申請等をサポートさせて頂くお役目。
見事、5世帯のみなさんは2013年に開業、その後も人口8,000人の町の谷の集落には、
全国からも、海外からも、ゲストがやって来ている。
ある世帯は1年間に100人の来訪者となったらしい。
夏休みに最適な場所なので、みなさん是非ご予約を。色んな体験ができます。
学生さんが教育プログラムとして造った、田舎暮らし研究サロン ミラノシカには、
年間1,200人の来訪者。6月号のソコトコの表紙も飾ってる。
その功績は、農家民泊を開業したみなさんだけではなく、集落のみなさんの人柄の賜物。
そして今回のプロジェクト、川上さんご夫妻も農家民泊を開業なさった1組。
ご自宅は、メンテナンスが行き届いた素敵なログハウスで、広いウッドデッキからは、
このブログ最初の写真の景色が見渡せる。
奥様は、本当に!本当に!お料理上手で、しかも魔法使い並みに早い!
『お昼食べてく?』の有り難いお言葉に、もちろん即答のわたし。
現場から、トコトコ景色を見ながら降りて行くと、もう数品出来上がってる。
この日は旬のとうもろこしご飯。道中、『とうもろこしの季節だね〜、食べたいなー。』と
呟いてたことが、すぐに現実になるのが、巣狩谷。
そして、谷までの道は1本で、その入り口にある、川上さんち。
『○○くんが上がって来たねー。』『おーーーい!お昼ごはん食べに来るかい?』
で、こうなっちゃうのである。
前振りが長くなりましたが、その川上さんの同じ巣狩谷にある、ずっと空き家だったご実家を
リノベーションして、賃貸としてお貸ししたい。
そのお気持ちに、光栄なことに、白羽の矢を当てて下さったのだ。
様々なお打合せを重ね、現場は7月初旬からスタートしている。
まずは、真ん中に落ち込んだお家を専門業者さんによる家起こしから。
お家が左側に傾いているのが分かりますか?
熊本の地震で大忙しの中、家起こしやさんがやって来てくれて、慎重に進めます。
地域おこし協力隊の若岡くん。元 新聞記者だからでしょうか。
撮影の仕方、ギリギリまで迫ります。
家起こし、まさかの人力でした。日本の伝統技術って凄いわー。
屋根裏を突き上げ過ぎない範囲で止めて、
現在は灼熱の中、大工さんたちが毎日お家と向き合ってくれています。
オーナーさんの川上さんも『自分に出来ることは自分で!』と、
作業着に着替えて、職人さんたちより早く現場へ行って、頑張って下さっています。
このプロジェクトを無事に終え、最後の目標、上毛町が、巣狩谷が大好きな方が、
お住まいになって下さること、
それがわたしがこの地区のみなさんに頂いた沢山の愛に
恩返し出来るひとつと思い、毎日は現場へは行けないスケジュールですが、
心はしっかり現場にいつも向かっています。